Office Web Apps PowerPoint編

eラーニングのコンテンツとしてよくPowerPointを使う事が多く、素材として取り込んだり、PowerPointを使ったセミナー型コンテンツ作成ソフトなど様々なソフト、サービスがあります。
前者ではPowerPointをアニメーションを含めFlash化する製品が多くあり、以下のような製品が代表的です。

中でもeラーニングではCaptivate5を利用する機会が多く、これを選択しない理由は値段(参考価格で10万円)くらいなものでしょう。

昨年までコンテンツ=Flashという傾向がありましたが、iPod,iPhoneFlash非対応路線で変わってきました。androidなどはFlashを対応するとはいっても実際に利用すると端末自体が遅くなったり、バッテリーを非常に消費するなど実用面で?です。
今後はこういった端末類でも見える事が前提のコンテンツが要望されることになるには必至です。

以前にも書きましたが、PowerPoint2010ではHTML書き出しの実質的な廃止、WMV書き出しの搭載などが加わりました。またOffice Web Appsとの連携によりPowerPointの共有ができる様になりました。Office Web Appsは発表された当初SliverLihgtを使ったアプリになるかと思っていましたが、こういったプラグインは利用しないアプリケーションとなりました。
昨日、Office Web Appsが公開されたので試してみました。

Office Web App

Windows LiveのサービスでWindows Live IDがあればOFFICEを持っていなくても利用可能。
SkyDrive上のストレージにデータは保存される。SkyDriveはクライアント版のOFFICEからWeb保存する時に利用される。

編集機能

クライアント版OFFICEから比べると貧弱です。また、競合のGoogle Appsにも及びません。

  • 表が作れない。
  • 作図が出来ない。
  • 図が1ページに1つしか置けない。
  • アニメーションを付加出来ない。

リボンを見ていただければ機能が大体分かるかと思います。




それほど高機能は望まないですが、Googleと同レベルまでにしてほしかった

クライアント版PP作成文書の再現性

再現性としてはそれほど悪くないです。

  • google appsにくらべて正しく表示される。google appsで発生する文字ズレがない。
  • スライドショウでアニメーションが再生可能。ただし、効果は簡略化される。
公開方法

再現性は良い方なのでこのOffice Appsに置いたPowerPoint文書のURLを張り込んで利用しようとしたところGoogleYouTubeのようにはいきませんでした。共有するには必ずWindows Liveのアカウントを持ち、認証する必要があるっぽいです。
共有レベルをパブリックにしてドキュメントのプロパティのURLを直接打ち込んでも必ずWindows Liveの認証URLに飛ばされます。セキュリティ面では良いのかもしれませんが、これだとユーザに対してWindows Liveのアカウント取得を必須にしなければならなくなります。
OFFICEファミリなのでこのあたりの思想が他のサービスに比べてビジネスよりなのかもしれません。また、MSとしてはSharePointにすべてを囲い込もうとしているのかも・・・

評価

現時点でeラーニングで活用はできそうにありません。
生徒のレポート提出用として使うことも考えましたら、それならばgoogleの方に魅力を感じます。
せめてiPadで動けばよかったのですが、駄目だったそうです。
フォトレポート:「iPad」で「Office Web Apps」は使えるか? - CNET Japan
今後これどうなるのだろうか・・・