iPad版moodleクライアント

mTouch,mBookともにiPhone版とは別にiPad版がリリースされています。ともに有料です。
私自身がiPadを所有していないので試してませんが、どなたか試された人いるのかな?
iPadの解像度があればSafariでもそれなりに使えるのでお金を出してまで使うのはあまりなさそうな気がします。

その後のiPhone用Moodleクライアント

しばらく弄ってない間にMoodleのクライアントmTouch,mPageがともにバージョンアップしていたので試してみました。
Moodleは1.9、iOSは3.1で試しています。3Gなので4に上げるとこれ以上遅くなりそうなので・・・

mTouch

前回は1.2、今回は1.4.2を試してみました。

ログイン画面

Web Loginというボタンが追加されています。このボタンでmTouch内のブラウザでmoodleが閲覧可能となりました。私の環境ではログイン情報がmTouchに登録したものが利用されるわけでもないし、Safariで使うのと何もかわりませんでした。

対応活動

特に増えていないようです。

小テスト

1.2では結果が独自のスタイルで表示されましたが、本バージョンでは内蔵のWeb Browserに普通のMoodleの画面が表示されるようになりました。(ある意味退化した気が・・・)
Web Browser化された為なのか小テストは受けられるようになりました。

mPage

前回は1.1 今回は1.2を試しましたが、私の使い方だと特に違いが分かりませんでした。
リリースノートに「タブコースに対応」とありましたがmoodle2の機能なのでしょうか?
いつのまにやら250円の有料アプリになっていてびっくり。以前からインストールしていた場合は無償でアップグレードできたみたいで気がつきませんでした。

WindowsCEとハンディターミナル

最近はAndoroidスマートフォンが話題になり忘れ去られそうになっていますが、たまたまLMSとCEの相性に関する質問が来たのでWindows Mobile端末とハンディターミナルをまとめてみました。

感想

ケータイのWindows CE系は今後伸びていくとは思えませんが、ハンディターミナル系はCE系がデファクトとしてしばらく続きそうです。
.NET FrameworkC#,VBで開発が出来、流通物流系の現場のエンジニアが開発しやすいのでしょう。(昔はメモリも少なく言語も独自で辛かった・・・)
今回、調べてみると非常に高機能なものがあり、驚きました。中でもカシオ DT5300(懐かしのCASSIOPEIAブランド)の場合、カメラやWifi,BluetoothなどまだCASSIOPEIAがコンシュマー向けに販売していた頃ほしかったものが全部入りになっています。
これくらいのスペックを持っていて店舗の人が常に持ち歩いているとなるとWifi経由ででeラーニングを行うといろいろ利点がありそうです。
すでにサービスも出てきています。
http://blog.goo.ne.jp/wark_new/e/cd088bf23626ac885b423fb77c5815d9?vl_sesid=22296_814655
博物館の有料音声ガイド機がCEの場合が多いですが、これだけの多機能を活かしたコンテンツにしてくれるとうれしいですね。
特性を活かしたサービスを今後考えてみたいと思います。

Ceatec見学[雑記]

Ceatecに久々に行ってきました。最近、スマートフォンタブレット型端末をeラーニングに利用したいとのご要望が多く、特にタブレット型端末を見たくはるばる幕張まで行ってきました。

3Dテレビ

 大手家電メーカは3Dテレビがメインとなっていましたね。注目度も高くグラスレス3Dの東芝さんのブースは1時間待ちで見るのをあきらめました。
 日立さんのブースでは飛行機エンジンの内部構造を3Dプロジェクターで表示していましたが、こういうのはeラーニングに使えそうです。
 しかし一般家庭に普及するのだろうか?これも電子書籍同様でアダルトコンテンツがキーなのだろうか・・・

タブレット端末/スマートフォン

 今回の目的でしたが、すでにニュースで流れているもの以外はありませんでした。海外系の小さなブースに期待していたのですが、そちらも展示がなかったです。
 タブレット端末を構成する部材としてはタッチの向上、ガラスの強化、解像度の向上などが見受けられ、こういったものが搭載された新しい端末の登場を期待しています。
 またサービスとしてはARが目立ちます。(http://plusd.itmedia.co.jp/mobile/articles/1010/06/news044.html
 スマートフォンAu,Docmoともに実機が置いてあり賑わっていました。

Au IS03

 もっとも注目を浴びているスマートフォンですね。もうレビューもいろいろ出ているとおりでした。やはり電池の持ちが不安ですね・・・

Docomo GALAXY Tab

 けっこう弄ってみました。iPadとの比較になってしまいますが、情報端末としてはちょうど良いサイズですし、動作もきびきびしていて好印象です。iPedなどと比較にならないです。月額パケット料金次第では購入してしまいそうです。
 できればDocomo以外から3G抜きのモデルがiPadより安く提供してくれるところが出てくることを期待しています。

SHARP ガラパゴス

 実機を弄れましたが、まだデモ用ですべての機能が実装されているわけではありませんでした。デモで入っていた電子書籍インタラクティブ性がある書籍で正直あまりこういったのが好きではないのでいらいらしてしまいました。電子書籍の付加価値以前にこれまでの書籍がストレスなく読めるかを確認したかったのですが、デモだと派手なコンテンツになってしまうのでしょうね。
 OS自体はAndroidのカスタム版を利用しているそうでAndroidマーケットなどは利用できないとの事。電子辞書でWindowsCEベースになっているのと同じ形です。
 電子書籍以外の利用の為に端末の提供や開発ツールの事を聞いたら、将来的には考えているが今は電子書籍TUTAYAとの事業が最優先との事でした。

他社

 富士通などモックアップを展示しているところはありましたが、詳細は聞けず。

その他

教育系の応用ができそうなものとしてNiCTさんがおもしろかったです。不勉強でNiCTの存在を今まで知らなかったです。
http://mastar.jp/
概念辞書などうまく利用すればキーワードさえ入れれば自動的にコンテンツが作成できるような事も将来的に実現できるのかもしれません。今後も注目していきたいと思います。

感想

一般に語られている電子書籍とeラーニングでのドキュメント活用の一環としての電子書籍は切り分けて考えた方が良いかもしれません。eラーニングの場合は出版業界の本の置き換えより、自分達でWORDなどで書いたテキスト、マニュアルを電子化してタイムリーに配信したい部分やテストやビデオと組み合わせたコース作成の部分が大きく、ニーズが異なります。
もちろん教科書の電子化など出版業界の課題と同じ部分もありますが・・・

電子出版のセミナー参加

 新潮社の方の電子書籍に対するセミナーを聞きましたが、どうも連日報道されている既存出版の危機論と大分違うように感じました。騒がれているほど出版社は驚異に感じていないのでは?
 今回はeラーニングと電子書籍ということでのセミナーでしたが、プレゼンターの方曰くどうしてeラーニングで電子書籍が必要とされるのかイマイチよく分からないとの事でした。

前提としての日本人の読書数

1ヶ月でほどんど本を読まない人が40%
一ヶ月で1〜3冊が45%くらい

 想像以上に読書数が少ないです。読者数が電子書籍で拡大するとは思えません。
 本を読む45%のうち、電子書籍に興味を持つのがどのくらいいるのだろうかと考えると現時点でマーケットが多いとは思えなくなってしまいます。

売れ筋

 国内の売り上げ一覧を見ると、見事にピンク色。
 価格も300円以下のものが大半。
 今後、BLにも期待できる。

 やっぱりビデオデッキと同じで売れ行きはエロに依存するみたいです。あと腐女子もターゲットに・・・
 また、高い物は売れないですね。

バイス・フォーマット問題

 現在の書籍に置き換えられるデバイスがない。価格も高く、解像度も足りない。
 日本人の読書スタイルが西洋と異なる。電車など移動中に読むため、携帯性が重要。

 今回初めてAmazon Kindleに取り込んだ週刊誌を見ましたが、読むのにはストレスを感じました。文字が主体の文庫ならば良いですがまだまだ解像度が足りません。
 なんか初期のIBM PC英語圏では実用的に使えたけど日本では漢字を表現すると解像度的にまともに使えなかったのと同じ状況な気がします。

価格

 出版社にとって電子出版にして今と同じ粗利を持つには紙の20%OFF程度の価格となる。
 1500円の本が1200円

 一般消費者にとってはちょっと期待はずれな気がします。

電子出版と出版社

 電子出版で自費出版ができるようになったとしても、自分で宣伝するのには限界があり、出版社の宣伝や編集、ファイナンス能力は今後も必要となる。
 出版権は電子化権に及ばないので、電子化は必ず著作権者に許可をもらう必要がある。

 出版社の方なので、現在本屋で販売している書籍類についてはこうなるのでしょう。