音声入力機材はちゃんとそろえよう
eラーニングを実施しているとコンテンツ作成やライブ配信等で音声を取り扱う機会が多いかと思います。
このとき、音声入力を利用しますが、PCにはじめから用意されている音声入出力は正直いい加減です。
以前、AV教室の設営やセミナー収録の時にプロの方々から音声入力のインピーダンスなど仕様を聞かれましたが、メーカーに聞いてもまともな回答が来ず困った事も多かったです。ステレオなのかモノなのか?入力端子とマイク入力端子の違い等もよく分からない状態でした。本格的なマイクを接続したらノイズが出るのでPCが壊れているとお客さんから呼び出された事もありました。
以前はよくSoundBluster等のPCIのサウンドカードが売れていたみたいですが、収録のような目的だとシールドがしっかりされていてもノイズは拾ってしまいます。
- PC音声問題
- 作りがいい加減
- ノイズが載りやすい
- ボリューム調整がPC上で行わなければならないため、使い勝手が悪い。
- マイクに相性が出やすい。(PLUG IN POWER対応マイクは使えない)
- まともにモニターができない。
一番簡単な問題解決策はUSB音源を利用することです。
Pentium4の時代はUSBの音声デバイスを利用するとCPUパワーを取られて音ズレを多発していたり、USBコントローラとの相性問題等を起こしていましたが、最近はそうでもないようです。USB音源もUSBメモリのように接続するタイプから本格的な音楽制作用までピンキリですが、以下を選択基準にすれば良いかと思います。
- ドライバはWindows標準のものが利用できる
- 専用ドライバはWindows標準のものより重い傾向があります。
- ボリュームが付いている
- 音声入力の調整をWindows側でやるのは面倒です。ボリューム式ですぐに入力レベルの調整ができるものを選びましょう。+,-のボタン型もありますが、調整に時間がかかります。
- モニタ出力が付いている
- モニタ音を聞くだけではなく、セミナールームでのスピーカーに分岐させる事ができます。
- plug-in Power対応マイク端子が付いている
- マイクの選択肢が増えます。
できれ複数入力でミキシングが付いている方が便利です。1つはマイクに使用し、あとはPCの音やBGMなどとミキシングするなどいろいろな使い道があります。
以前収録関係の仕事をした時は良くrolandのUA-3Dを利用していましたが、今は後継のUA-4FXがお勧めです。
Cakewalk ケイクウォーク オーディオキャプチャー UA-4FXCW
- 出版社/メーカー: エディロール
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YAMAHA コンピューターレコーディングシステム AUDIOGRAM3
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また、せっかくノイズが載らないようにUSBを使ってもそばに置くとノイズの影響を受けてしまいますので気をつけましょう。
音声は映像以上に重要だと思います。後で補正するのは大変なのでしっかりとした環境を整えることをお勧めします。マイク+USB音源ミキサーで三万くらいでだいぶ良い環境が手に入ります。
Windows7のUSB入力問題
Windows 7ではUSBによる音声入力時にCPUの負荷が上がってしまうケースがあるそうです。MicrosoftからHotfixが出ているので現象が出たら適応しましょう。
このHotFixはWindowsUpdateでは提供されないのでこのページから取り寄せましょう。
USB音声入力でうまく動作しなかった機材
Princeton USBビデオキャプチャーユニット デジ造 映像版 PCA-DAV2
付属のソフトだと大丈夫なのですが、Windows Media Encoderでキャプチャーしたところ、落ちました。仕方がないのでPC内蔵音源を使いましたが、付属ソフト以外での動作が保証されていないものがありますので注意しましょう。メーカーに問い合わせると事前に貸し出してくれるケースもあります。