eラーニングワールド2.0雑感

eラーニングワールド2.0を見学してきました。

入場者数

今年行って驚いたのは来場者の少なさです。3日で1万人に達しなかったとのことです。http://www.elw.jp/

ブースの様子

ブース自体も2.0という事でWeb2.0でさんざん言われてきたことが全面的に押し出されたくらいで目新しいものは何も無かったです。
iPadを使った教育の提案もありましたが、ベンダーレベルの提案であり実際の学習効果が見えてこず私にはピンと来ませんでした。ただiPadの開発を始めた会社が結構視察していたようです。

カンファレンスは?

出展者や委員会の方にお話を聞くと有料カンファレンスの入場者は満席に近く、ブース当たりでの一人当たり対応時間、取得名刺数は昨年より多いとのお話でした。会場で開かれているeラーニング事例や大学の事例などは席も埋まっていたようです。

eラーニングは飽きられた?

来訪者数や会場の規模を見るとeラーニングというものが衰退してしまったように見えますが、セミナーの様子を見るとどうもそういう訳ではないようです。
プロダクトライフサイクルで言えば、eラーニング(特に企業向け)は成長後期に入っているのにeラーニングワールドの展示そのものは導入期の展示内容のまま数年進んでしまっているのが原因では無いかと個人的には思っています。セミナーに人が集まるのも取得名刺が多いのもこの展示がどうこうより具体的に困っている事を聞きたいためにこういう結果になった気がします。(展示されているものがどこも大差ないですし)
私自身は元々産業系のSEだったので、eラーニング以外のシステムの展示会に行きましたが、こちらは基本的に成熟期ともいえるものなので、新しい物や考えをひたすら出していくよりはどうすれば効率よく成果をあげられるかといった事が中心となっていました。こういった側面がもうeラーニングでも出せるはずなのですが、まだまだ薄いですね。
このずれを補正していかないと本当に見捨てられそうな気がしてます。

あと、企業と学校のeラーニングを一緒に語るのは無理がありすぎる。
学習という点では同じでも求められる成果が違うものをひとまとめにするのはどうかと・・・