WIndows Media Playerプラグインについて

FireFoxWindows Media Playerを埋め込み型で視聴するには Windows Media Player Firefox Plugin を利用します。

Javascriptで制御する必要がなければIE用のタグのままで動作しますが、JavaScriptで動作するように埋め込む場合は指定方法が異なるので注意が必要です。
両方に対応したページを書く場合は条件付コメントなどを活用する必要があります。(Plugin用の記述をIEでは無効にする等)
上記のサイトにサンプルがあるので、ソースを確認するとすぐ理解できるかと思います。
このPlugin自体はActiveXラッパーとして動作しているので、プレイヤー単体の動作はActiveX版と同様に時短機能が利用できます。
FireFox以外でChromeでも公式ヘルプページに本Pluginの利用するように記載されています(http://www.google.com/support/chrome/bin/answer.py?hl=jp&answer=95697 )。

ですが動作がおかしいプロパティが存在します。

stretchToFit

画面サイズを可変させたいときに利用するstretchToFitをtrueにセットしても有効になりません。最大化のplayer.fullscreenは利用可能です。
ブラウザの描写と関係するのかもしれません。

player.versioninfo

Windows Media Playerのバージョン情報が取得できません。このため、新しいWMPのインストールを即すようなメッセージが出せません。ちなみにPluginのバージョンはFirefox PluginとしてのバージョンでありWMPのバージョンとは一致しません。

player.settings.rateのマイナス値

再生速度を制御するプロパティですがマイナス値を設定すると巻き戻しされるはずですが、動作しません。+方向(スロー再生、早送り再生)は問題ありません。巻き戻し専用メソッドのplayer.controls.fastReverse()は動作します。
どう見てもマイナス値がくる事を失念したとしか思えません。

まとめ

あとの主要なメソッド、プロパティは動く様です。動かないプロパティで痛いのはstretchToFitですね。ウィンドウサイズに対して動的にプレイヤーサイズを変えたい時が結構あるので・・・
また、リリースが2007年でそれからアップデートされていません。MS自身、Silverlightで正式にWMSでのWMVコンテンツをサポートしているのでこれをサポートし続ける気があるのか分かりません。個人で利用してみるのならありだと思いますが、商業利用で使うのは怖いPluginです。早いところSilverlightが可変速対応してくれればこんなもの使用せずに済むのですが。